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行政法は理解しにくい・・・
行政法は暗記しにくい・・・
行政法を勉強するモチベーションが上がらない・・・
行政書士試験の受験生は行政法の勉強方法に悩んでいる方がとても多いです。
行政書士試験において「行政法の攻略」は避けて通れない道です。
でも・・・
行政法は努力のプロセスや方向性を間違えなければ、努力が結果に出やすい科目でもあるのです。
今日は、行政法の攻略法を経験談から紹介していきます。
この記事では、誰もが明日からすぐに出来る「ちょっぴりの気づき」があると思います。
順を追って説明していきますね。
行政法の全体像
「行政書士試験で出題される行政法の全体像をつかむこと」
これを、おそろかにしている受験生がかなり多いです。
この、「行政書士試験で出題される行政法の全体像をつかむこと」を最初に怠ると、
マジ、混乱します。
行政法が分りにくいと感じている人は、まず、「行政書士試験で出題される行政法の全体像をつかむこと」から、始めましょう。
(やり直しましょう・・・といっても、あらためて暗記するだけですけどね。)
行政書士試験における行政法の範囲は、
①「行政法総論」
②「行政手続法」
③「行政不服審査法」
④「行政事件訴訟法」
⑤「国家賠償法」
⑥「地方自治法」
の、主に6つの法規からなります。
まずは、これをすべて言える様に暗記するのが第一歩目です。
なぜなら、この6つの法律の攻略が成功のカギとなるからです。
行政法の基本的な攻略の考え方
まず、最初に上記の6分類を覚えたら、①行政法総論について整理するのがポイントです。
行政法総論も行政手続法も行政不服審査法も・・・その他ごっちゃに勉強している人はとても多いです。
これが、行政法で混乱する理由の一つです。
行政法総論は、
- 行政組織
- 行政立法
- 行政行為
- 行政契約
- 行政指導
- 行政計画
- 行政上の強制手段
- 行政調査
からなります。
この行政法総論の8つの論点について、ざっくりでいいので説明出来る様にすること
- 実際のイメージを持つことが出来ること(例も話せるようになること)
- 行政書士試験におけるポイントをまとめること(整理し、論点を把握すること)
が重要です。
行政法の学習の進め方
行政法の問題数と配点
行政書士試験における行政法の占める割合・重要度はとても高いです。
行政書士試験は「一般知識」と「法令等」からの出題となっておりまして、法令については、
- 憲法
- 行政法
- 民法
- 会社法
- 基礎法学
が出題される内容になります。
出題される問題数と配点はこちらになります。
択一式 | 多肢選択式 | 記述式 | 合計問題 | 合計配点 | |
行政法 | 19 | 2 | 1 | 22 | 112 |
民法 | 9 | 0 | 2 | 11 | 76 |
憲法 | 5 | 1 | 0 | 6 | 28 |
会社法 | 5 | 0 | 0 | 5 | 20 |
基礎法学 | 2 | 0 | 0 | 2 | 8 |
このように、行政法が占める割合は総得点244点のうち112点と46%程度です。
なので、「行政法を制するものは、行政書士試験を制する」といっても過言ではありません。
細かいが、難問は出ない
行政書士試験における行政法は、抽象的で分かりにくいものも多いですが、難問はあまり出ません。
また、細かい知識を問われることもしばしばです。「知っているか・知らないか」が非常に重要になります。
条文暗記をしっかり行う必要があります。
行政法は、条文暗記がポイント
で、僕が条文を読む際に注意していることです。
- まずは、主語と結論(誰が、どうする)をシンプルに覚える
- 繰り返し目を通す(物語と一緒で、一度目の視聴では展開がわからないけど、繰り返し見ていくと、だんだんと自分の好きなシーンが出てきたり、次の展開が分かるようになるのと似ています。)
- イメージ出来るものはする
まんべんなく出題される
行政書士試験の行政法は、出題範囲からまんべんなく出題されます。難問は少ないのですが、あやふやな知識では解答できない問題も少なくありません。
数字等も含めてしっかり暗記・理解を進めましょう。
行政法のつまづくポイント【経験談】
行政法のつまづくポイントは、
・行政法の大枠を捉えないで闇雲に勉強
・主語をおろそかにする
・特殊な言い回しに苦戦
の3つです。
行政法の大枠については、前述したとおりです。
行政法6つの法規と、行政法総論の8つの分類の分類を整理して攻略していくことが重要です。
各学習で、必ず知識が横断的になりますので、最初に大枠を捉えておくことが行政書士試験における行政法の学習では最も重要と思います。
なぜなら、
混乱しないため
です。
特殊な言い回しとは、単語では無く、「別の法律の委任」とかのフレーズです。
特殊な言い回しについては、必ず、単語以上に「ググって」イメージを付けておきましょう。
行政法の得点パターン
行政書士試験の出題方式は、
- 五肢択一方式
- 多肢選択式
- 記述式
の3パターンです。
この中で一番得点しやすいのが五肢択一方式になります。ここで行政法は19問出題されますので、しっかり得点を積み上げたいところです。
ここが暗記力が発揮されるポイントになります。努力が得点に直結する(出来る)部分になりますので、しっかり条文暗記に取り組みましょう。
また、問題集は、繰り返し出題される論点について問題を紹介しつつ解答で解説していますので、問題集の解答を「もう一つのテキスト」として活用するのもありです。
同じ論点を何度も解く
同じ論点について、いろんなパターンの問題に触れることは超重要です。
全く同じ問題は出題されません。
自分の課題となる(苦手な)論点が分かったら、しっかり訓練して、深掘りしておきましょう。
で、多肢選択式は2問出題されるので、少なくとも1問は正答したいところです。ここで1問獲得できれば、けっこう有利になります。
記述式は行政法で1問出題されます。得点配点は20点です。最低でも部分点はとりたいところです。
多肢選択式がなぜ取りにくいかというと、二つの理由があります。
- すべての肢に正誤の正しい知識が求められること
- 判例を元に出題される
という理由が挙げられます。
5肢一択選択は、正しいもの(間違っているもの)を一つ解答すれば良いのに対し、多肢選択式は、
「いくつ正しいもの(誤っているもの)があるか?」
一つ
二つ
三つ
四つ
五つ
「正しいもの(謝っているもの)の組み合わせはどれか?」
ア・イ
イ・ウ
ウ・ア
ウ・エ
エ・ア
といったような選択式の問題形式になります。
なので、選択肢一つ一つに正誤を判断することが必要になります。
記述式は、繰り返しいろんな問題に触れることと、「書いて解答する」という「訓練」が必要になります。
約40字で、問われていることに対して適切に回答できるか?が見られます。
早めに取り組み・訓練を開始して、慣れていきましょう。少なくとも部分点はとれるようにしたいです。
「巷の噂」評判の良い参考書
どのサイトでも、合格体験記でも、評判の良い参考書は、
「国家試験受験のための よくわかる行政法」(神余 博史/自由国民社)
ですね。
「この本のどこが大事って、全部大事だよ!」と書いている方も少なくないですね。
ま、僕も一読しておこうかと思います。
行政法を理解するためのインプット用テキストについては、「参考書」と「問題集の解説」の二つが必要だど思っております。
なので、「国家試験受験のための よくわかる行政法」は「参考書」の一つとして活用しますていきます。
行政法における過去問とのかかわり方
過去問の勉強ボリューム
過去問は10年分を5回以上まわすのが基本です。
問題集にも、チェック欄が5つあるものが多いのはこのためです。
ポイントは5回以上というところです。
ポイントが分かるようになり、選択肢がなぜ正解なのか不正解なのかが反射的に分かってきます。
次いで、出題者の意図が見えてきます。出題者の意図まで分かるようになると、その論点については突破した可能性が高いと思います。
ここまでなると、楽しいですよね。
一問一答でさらに練磨
一問一答でさらに論点を練磨しましょう。
これにより、論点のツボを決定的にインプットすることが可能になります。
似ている論点や数字はマトリクスでまとめること
例えば、取消訴訟は取り消し訴訟となる事実を知った日から6ヶ月が期日になりますが、似た論点は、すべてマトリクスにまとめて覚えていくのです。
自分でまとめることにより、ミスしやすい箇所の理解・予防になります。
なぜなら、マトリクスというものは「比較すること」にとても効果を発揮するものだからです。
だから、カタログなどで商品グレードを比較する時に良く見かけますよね。
行政法に限らずですが、ややこしく、似た論点で数字が並んでいる時は、マトリクスで整理することをおすすめします。
さて、今回は行政法の勉強の仕方を紹介してきました。
少しでも気づきがあったなら、とても嬉しいです!( ^o^)ノ
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