【ジョブ選択】宅建と中小企業診断士【どっちがおすすめ?選ぶ基準は何?】

 

こんな時代だし、一生ものの国家資格を取得したい。

宅建(宅地建物取引士)と中小企業診断士、どっちがおすすめなの?

 

 

今回は、この二つの資格のどちらにチャレンジするか悩んでいる方について、僕なりの考えを書いていきます。

結論は、目的に沿って選択すべきで、難易度や学習に必要な勉強時間で選ぶべきではありません。

なぜなら、どちらの資格も片手間で取得出来る難易度ではないからです。

「国家資格が欲しい!」という焦りから、取得のし易さで選択すると挫折する可能性が高くなります。

 

例えば、目的が「就職・転職のため」であれば、業界とか将来のキャリアプランなど、もう少し具体的に掘り下げるべきなのです。

 

ちなみに、僕は両方の資格を持っておりまして、

現在は中小企業診断士の業務をメインに仕事をしつつ、宅建は過去に事業主としてその知識を活用しておりました。

なので、学習から実際の仕事まで、その実態について具体的なお話が出来ると思います。

 

この記事を読むと、中小企業診断士と宅建、どちらを選ぶべきかのリアルな検討材料となると思います。

難易度と勉強時間の比較は、どれだけ合格(取得)しやすいか?という安心材料にしか過ぎません。

では、順を追って説明します。


資格取得までの目安の勉強時間と難易度

宅地建物取引士 難易度BB

合格目安勉強時間 約300時間~500時間
試験方式 4択のマークシート形式
合格率 約20%
合格基準 相対評価(合格基準点が変動)

 

中小企業診断士 難易度A

合格目安勉強時間 約800時間~1,500時間
試験方式 第一次試験 マークシート方式による択一式
第二次試験 論述試験
面接試験 口頭試験
合格率 約4%
合格基準(第一次試験) 絶対評価(各科目60%)
【資格の勉強時間】人気資格10選を難易度ランキングと共に紹介!

 

宅建と中小企業診断士・検討する切り口5選

 

僕は、宅地建物取引士と中小企業診断士の二つの資格については、比較する為の切り口が超重要だと感じていまして、

この記事では、比較するべき切り口5つについて紹介していきます。

二つの資格を自由に選べる状態か?

まずは、宅建と中小企業診断士の資格について、どちらの資格にチャレンジするかを自由に選択できる状況でしょうか?

 

というのも、不動産仲介業にお勤めであれば、宅建は必置資格であることから、半ば強制的に取得が必要になると思います。

また、不動産仲介業でなくとも、建設系や設備系の業種の方は宅建が必要な場合が多くなると思います。

逆に、小売業やサービス業、またはコンサルティング業界の方は、中小企業診断士が必要とされると思います。

 

当たり前のことですが、まずは、あなた自身が自由に選べる状態か否かという状況把握が必要です。

二つの資格を具体的な目的で選んでいるか?

次に、二つの資格取得について、目的別に検討しているでしょうか?

 

転職(就職)か独立か、キャリアアップか?という切り口です。

共通点は、宅建も中小企業診断士も、独立が可能である資格であるということです。

 

独立の場合

宅建は不動産仲介業中小企業診断士はコンサル業という業種で独立する方が大半です。

宅建の場合は、宅地建物取引士の資格の他、宅建業者の許可が別途必要になります。

もちろん、資格の知見を活かして、他業種での独立も可能です。

 

例えば、宅建の知識を活かして、不動賃貸業(アパートオーナー)も可能ですし、中小企業診断士の資格を活かせば、それこそ、さまざまな業種のビジネス展開が可能です。

 

初期投資及びランニングコストが低いのは、圧倒的に中小企業診断士です。

ただし、顧客開拓・事業が軌道に乗るまでの時間がかかるのも中小企業診断士と思います。

中小企業診断士は、自分の事業に関して、しっかりとしたマーケティングが必要とされます。

【公開します】中小企業診断士が独立前にやっておくべきこと5つ 独立中小企業診断士が仕事を依頼されるきっかけ【一見の価値あり】

 

転職の場合

で、転職は?というと、ぶっちゃけ、“つぶし”が効くのは宅建だと思います。

なぜなら、宅建資格は不動産仲介業にとっては必置資格であり、有資格者は貴重な存在だからです。一定数の資格者がいなければ、業務が出来ないことから、転職につぶしが効くのは宅建でしょう。

また、宅建は誰もが知る、毎年6万人が受験するマンモス資格です。知名度はとても高いです。

 

一方、経験が多く、即戦力としてのスキルがあれば、ハイクラスのニーズがあるのが中小企業診断士になります。

しかし、中小企業診断士という資格の評価は間違いなく高いのですが、経験や実績が無いとややパンチ力に欠けます。

 

しかし、あなたが中小企業診断士資格を有する若手であれば、そのポテンシャルを買われ、長期的人材育成の観点から、就職活動が有利に進む可能性があります。

また、中小企業診断士はビジネスマンが獲りたい資格の上位に位置する、ビジネス社会で評価が高い資格になります。

 

即効性は宅建、スキルや経験が高いのなら中小企業診断士に軍配というところでしょうか。

 

二つの資格の性格を理解しているか?

 

資格の種類とは、独占業務を持っているか、または必置資格か?という区分けです。

独占業務や必置資格に関しては、この記事をご参照ください。

 

で、簡単に説明すると、

独占業務というものは、資格を保有していないと出来ない業務で、持っていない人が行うと違法となる業務を言います。

弁護士業務や税理士業務が主な独占業務の例です。

 

必置資格というものは、有資格者がいないと出来ない業務というものです。

例えば、宅地建物取引業は従業員5人につき、1人の宅地建物取引士がいなければ、行うことが出来ません。

 

中小企業診断士は名称独占業務といって、「中小企業診断士」を名乗っても良いという「名称」の「独占的な使用」が出来る資格になります。

したがって、中小企業診断士でなければ出来ない仕事というのは、原則ありません。

すなわち、独占業務がありません。

 

このように、資格の性格を知っておくことは、勉強を始める資格を選ぶにあたって、とても重要な予備知識となります。

 

二つの資格の世界(業務内容や業界)について理解しているか?

資格の性格については、把握できたと思いますので、次は業務内容や業界についてです。

 

宅地建物取引士の主な業務

>宅地建物取引士は不動産取引のスペシャリストです。

で、主な業務は、不動産取引時における重要事項説明を行うことです。

不動産取引の契約書には、必ず「重要事項」というものを盛り込まなくてはなりません。

その重要事項について説明出来る資格があるのが、宅地建物取引士になります。

 

不動産・法律に興味を持っている方には、とてもおすすめの資格です。

また、法律資格の入門資格とも言われており、ここから行政書士、司法書士とステップアップする方も少なくありません。

 

中小企業診断士の主な業務

一方、中小企業診断士は、中小企業の経営課題について、助言・アドバイスを行い、場合によっては経営計画を立案するというコンサルティング業務がメインになります。

経営コンサルタントとして、中小企業の支援を行いたい方にはとても向いている仕事です。人にものを教えることが好きな方にはおすすめの資格です。

また、ビジネスやマーケティングに興味を持っている人は、学習することにより体系的にビジネスを学べることから、チャレンジすることに価値ある資格です。

 

まとめ

宅建と中小企業診断士の資格について、「どっちにしようかな~」と悩んでいる方は、今回の「二つの資格の検討する切り口」を参考にしていただければ幸いです。

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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