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転職するには、何の資格が有利なのだろう?
資格を取得したいのだけれど、選びかたが分からない
男性におすすめの資格って、何だろう?
こんな疑問はありませんか?
この記事は、資格を取得して転職準備をしたい男性向けです。
特に、「転職するための資格選び」は、しっかり検討する必要があります。
なぜなら、資格選びは、とかく資格が持つ名声や難易度で選びがちだからです。
資格は難易度が高いものも少なくないことから、時間をかけて取得しても自分が希望する業種へ就職・転職が上手くいかないことがあります。
そのため、転職するために資格取得を考えているなら、外せないポイントがいくつかあります。
それを、この記事では具体例と共に紹介していきます。
最後まで読んでいただくと、希望する業界で必要とされる資格がリアルに分ります。
まず、最初にこの記事の信頼性ですが、僕は現役の中小企業診断士です。
中小企業診断士は、経営に関する支援として、会社の組織構築や人事についても診断を行います。
なので、人事担当者との接点の多い仕事なのです。
その様な中で、さまざまな業界で”どのようなスキルや人材を求めているか”を見てきました。
この経験をもとに記事を書いていきます。
転職するための資格取得を検討する上でのポイント
転職するために必要な資格について、検討するポイントは次のとおりです。
- 資格の分類
- 転職する業界は?
- 転職する年代は?
順を追って説明します。
法的設置が義務づけられている資格か?
転職に絶対的に有利な資格とは、業務に資格保持者の設置が法的に必須な資格です。必置資格と言います。
有名なものに宅地建物取引士があります。
不動産仲介業は、各店舗従業員5人につき必ず一人の宅地建物取引士資格保持者が必要になります。
この様に業務に資格保持者の設置が法的に必須な資格は、必然的にニーズが高くなると言えます。
- 宅地建物取引士
- 管理業務主任者
- ケアマネジャー
- 貸金業務取扱主任者
- 電験三種
転職する業界は?
転職する業界は、どんな業界でしょうか?転職する業界によって、必要とされる資格が違います。
資格によっては、仕事に従事している経験年数が受験資格になっていたりします。技術系の資格に多いです。
同業種に転職するのであれば、実績に加えて、その証明として資格も欲しいところです。
同業種に転職するのか?異業種に転職するのか?この選択で準備する内容が変わってくろこともあります。
- 資格によっては受験資格に経験年数が必要なものがある。
- 同業種に転職するのか、異業種に転職するのかで準備内容が変わる場合がある。
転職する年代は?
転職者の年代で、採用者が資格を見るポイントが変わってきます。
それは、各年代で必要とされる技術や能力が変わってきます。
採用担当の本音をまとめてみました。
20代の転職におすすめな資格のポイントとは
20代は技術そのものより、「やる気」や「潜在能力・地頭の良さ」、「勤勉さ」を見られます。
なので、20代は「原石」としての可能性をアピール出来る資格が効果的です。
30代の転職におすすめな資格のポイントとは
30代になると、「より高度な専門性」と、「即戦力としての能力」を求められます。
実績のみだと、所属した会社の評価基準や上司の属人的な評価など、狭いコミュニティでの評価であり、他の会社では評価が高くない場合も多々あります。
また、資格のみだと即戦力としての実力に疑問を持たれることもあります。
なので、実績と難関資格の「名実」で転職活動を攻めていくのが効果的です。
40代の転職におすすめな資格のポイントとは
40代になると、採用の窓口が狭くなってきます。独占業務資格を取得して、独立も可能な資格でアピールすることをおすすめします。
独立してやっていけるほどの人材は、企業としても欲しいところです。
なぜなら、会社内の若手を中心とする人材の教育やノウハウの蓄積が出来るからです。
実績より、会社内の教育やモチベーションアップとしての期待が大きいです。
不動産業界へ転職するための男性におすすめの資格
不動産業界へ転職するための男性におすすめの資格を紹介します。
- 宅地建物取引士
- 管理業務主任者
- マンション管理士
- 不動産鑑定士
- 土地家屋調査士
宅地建物取引士と管理業務主任者は必置資格になり、必ず必要な資格群です。
マンション管理士は、名称独占資格ながらマンション管理に関する残飯的な知識をアピール出来るので、宅建と同じく不動産仲介業にて活躍が期待できます。
不動産鑑定士は難関資格の一つですが、保有していると独立が可能な価値ある資格です。不動産業界の最高峰の資格とも言えます。
コンサルタント業界へ転職するための男性におすすめの資格
コンサルタント業界へ転職するための男性におすすめの資格を紹介します。
- 中小企業診断士
- 社会保険労務士
- CFP
中小企業診断士は名称独占資格です。独占業務こそありませんが、中小企業向けのコンサルタントとして評価が高いです。
社会保険労務士は「働き方改革」の講師として需要があります。
また、労務相談は根強いニーズがあり、支援機関からの専門家派遣のオーダーも期待できます。中小企業診断士とのダブルライセンスとしても人気があります。
国は、現在中小企業の事業承継対策に力を入れており、CFPは事業承継、相続のアドバイザーや講師としての期待があります。また、投資に関する意識も高まっていることから、資産運用等のアドバイザーとしても今後、需要が増えそうです。
総務・事務系へ転職するための男性におすすめの資格(会計事務所含む)
総務・事務へ転職するための男性におすすめの資格を紹介します。
- 日商簿記1級
- 税理士試験科目合格
- 行政書士
日商簿記1級は、これ1つでは独立こそ厳しい資格ではありますが、評価は絶大です。また、税理士の科目合格も同じ事が言えます。
特に20代の方がこれを持っていると、「チャレンジ精神」の旺盛さ・「地頭の良さ」・「継続力」のアピールになります。
また、行政書士は会計ではないものの、一通りの法務知識をアピールできます。また、行政書類に強くなりますので、書類のエキスパートになれる可能性があります。
けっこう、商売をやっていると各役所に提出する書類は思ったより多いです。総務では頼りにされる資格です。
建設業界へ転職するための男性におすすめの資格
ここでは、建設業界へ転職するための男性におすすめの資格を紹介します。
- 建築士1級
- 1級土木施工管理技士
- 電気工事士
建築士・土木施工管理技士・電気工事士は、国家資格です。
土木施工管理士とは
1級土木施工管理技士の資格を取得すると、特定建設業の「営業所ごとに置く専任の技術者」及び現場に配置する「監理技術者」として認められます。また、2級土木施工管理技士の資格であれば、一般建設業の許可を受ける際に必要な「営業所ごとに配置する専任の技術者」及び「建設工事における主任技術者」として認められる等、施工管理に携わる方には必要不可欠な資格です。
施工管理技士は、大きな資格取得のメリットを持つ、極めて重要な資格であり、工事現場における施工管理上の技術責任者として、高く位置づけられています。(一部抜粋)出典:日本情報技術センター
上記資格は、持っていると地方の建設会社・設備会社でも欲しい人材で有り、食いっぱぐれが無い資格の一つでもあります。
ただし、受験資格に経験年数が必要な資格でもあります。取得してから、業界内で転職するのに適した資格とも言えます。
また、1級建築士は、独立して設計事務所を立ち上げる人も少なくありません。
旅行・ホテル業界へ転職するための男性におすすめの資格
旅行・ホテル業界へ転職するための男性におすすめの資格を紹介します。
- 国内旅行業務取扱管理者
- TOEIC(750~)
- 英検2級以上
国内旅行業務取扱管理者は、旅行業者は各営業所ごとに「旅行業務取扱管理者」を1名以上選任し、一定の管理及び監督業務を行わせることが義務付けられている必置資格です。
また、旅行業界は英語と切っても切れない関係性があります。TOEICだったら、750点以上、英検であれば2級以上は目指したいところです。
旅行業界の勉強は、自分の見識を広げるものが多いというイメージです。
男性におすすめの資格【業界別厳選17選】まとめ
転職を考えている方が取得する資格を選ぶ時には、
自分の年代には、会社側から何を優先して求められるか?をしっかり考えることが重要です。
- やる気なのか?
- 潜在能力なのか?
- 技術なのか?
- 即戦力なのか?
- 教育者なのか?
そうして、資格の取得の作戦を考えて取得し、業界の中で段階的に自分の価値を最大化させていく必要があると思います。
ぜひ、業界での評価が高い資格を参考に検討してみて下さい。