・宅建が士業化されたけど何が変わったの?
・宅建がますます人気が出て試験が難しくなるのかな?
・僕でも合格できるのかな?
この記事では、宅建士である僕が、こんな悩みに答えていきます。
平成27年に宅建資格は、以前の「宅地建物取引主任者」という名称から「宅地建物取引士」という名称に変更されました。
いわゆる「士業」の仲間入りです。
他資格の士業と言えば、「弁護士」や「税理士」「公認会計士」などが有名ですよね。
いわゆる超難関資格のイメージがありますが、「士業化」は宅建試験が難化する兆しなのでしょうか。
一方で、これから宅建を目指す受験者にとってはモチベーションにアップに繋がりますよね。「士業」の名称は専門家としての権威性を感じますし。
では、順を追って宅建の士業化について説明していきます。
宅建の士業化による「主任者」との違い
士業化による権利の大幅な変更はありませんでしたが、宅建業法における以下の点が変更されました。
・第5条
宅建業の免許取得、宅建士の資格登録につき、欠格事由(免許取得、資格登録できない要件)として、「暴力団員等」が追加
・第15条の変更
宅地建物取引士の業務処理の原則、信用失墜行為の禁止、知識及び能力の維持向上が求められた
・第31条の変更
宅地建物取引業者の業務処理の原則に、「従業者の教育」が追加
この変更の主旨を推察すると、不動産取引のプロとしての自覚をさらに持ち、資質の向上を継続的に行うことを要請されているものと感じます。
事実上の資格における権威の格上げということが言えます。
このことで、受験生が、さらに宅建を目指すモチベーションとすることは良いことではないでしょうか。
余談ですが、
以前の「宅地建物取引主任者」という名称は、宅地建物取引について「主に任ずる者」という意味だと思いますが、個人的には会社でよくある「主任」や「係長」などの役職のイメージがぬぐえませんでした。
「主任」て微妙だよね…という感じがありましたね。
「士業」となったことで「専門家」としてのポジションを確立したと感じます。
宅建は士業化で難化したのか
平成28年度~令和2年度の試験の結果では、合格率の大幅な難化はありませんでした。
令和2年度12月は13.1%と合格率が下がりましたが、令和2年度全体で見ると合格者は例年とさほど変わりはありません。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
令和2年(12月) | 35,261 | 4,610 | 13.1% |
令和2年(10月) | 168,989 | 29,728 | 17.6% |
令和元年 | 220,797 | 37,481 | 17.0% |
平成30年 | 213,993 | 33,360 | 15.6% |
平成29年 | 209,354 | 32,644 | 15.6% |
平成28年 | 198,463 | 30,589 | 15.4% |
このことから、問題自体も難化したとは考えにくく、門戸は従来同等に開かれています。
毎年、今年こそ難化するのではないか?という噂が飛び交っていますが、フタを開けると、そうでもないという試験結果が毎年続いています。
なので、あまり気にしないでチャレンジするのが良いかもです。
しかし、油断は禁物で、逆に試験内容の易化は考えずらいですから。
宅建士として活躍するための戦略
宅建士に資格が名称変更されたとはいえ、その業務については専門性を高めることを要請されています。
「宅建士になること」と「宅建士として生き残っていくこと」は違います。
不動産のプロとして周辺知識を強化して、より専門性を高めていくことが必要とされます。
資格取得=ゴールではありません。
士業は、プロ同士の競争にさらされます。他者との差別化スキルによりオンリーワンの人材を目指しましょう。
差別化するためのダブルライセンスについてはこちらにまとめています。
【決定版】有資格者が厳選!宅建とダブルライセンス最強資格6選また、トリプルライセンスで「差別化」より突き抜けた存在の「異質化」が可能となり、収入増や独立も視野に入ります。
不動産業界の大谷選手やイチロー選手のような存在になりたいですね。
宅建士取得で変わる世界
圧倒的に自信がつく
宅建士は国家資格であり、取得することで、なにより自信がつきます。
僕は、受験という受験に成功体験がなかったので、有名大学の同僚との切磋琢磨のうえ、合格したことでコンプレックスの解消になりました。
国家資格の取得はリベンジマッチでした。
一般的に、学歴は名刺に記載しませんが、宅建士資格は記載しますしね。
不動産資産活用にも興味がわく
また、不動産の世界は非常に面白く、「夢」があります。
僕も宅建資格取得を機に、アパート経営にチャレンジしました。
今は、2棟めの賃貸物件として、中古アパートの売買を次のステップの目標としています。
ダブルライセンス取得に意欲がわく
宅建取得は、人生を変えるスタートダッシュのエネルギーとしても圧倒的な効果があります。
そして、ダブルライセンスへの意欲がわいてきます。僕の場合は、宅建合格後、すぐに意欲に火が付き、ファイナンシャルプランナーにチャレンジして翌年度一回目の試験で合格しました。
また、創業者への不動産コンサルティングを機に中小企業診断士の資格にも興味がわき、取得することができました。
理由は、不動産は一番身近な存在であり、生活やビジネスに絶対不可欠なものだからです。
これが、僕の宅建士取得により、自分自身の世界が変わったきっかけです。
宅建士の未来と将来性
不動産は基本的に同じものはありません。
そのため、不動産取引においては、ケースバイケースでコンサルティングで必要となり、機械化による業務代替のリスクがありません。
そのため、AIにとって代わられる性格の業務ではありません。
ますます不動産ニーズばかりではなく、
不動産のコンサルタントとしての役割も重要となってくると強く感じます。
そのため、当サイトのコンセプトでもある、ダブルライセンスも視野にいれておくことをおすすめします。
不動産は資産の王様と言われ、不動産取引のニーズについては無くなることはありません。
PCや技術革新の影響を受けにくい性格ということは、歴史的にも証明済みです。
宅建の将来性は十分であり、需要も見込める資格です。
しっかりと対策のうえ、試験後は変わった自分で颯爽と風をきって歩きましょう!
【宅建】初学者向け通信講座ランキング【独学・下剋上で合格】