【中小企業診断士試験】財務会計で悩める受験生へ【突破の糸口】

 

受験生

財務会計で、とても苦戦しています…

という感想を良く聞きます。

 

ということで、この記事は、中小企業診断士試験の財務会計に悩める方向けの記事です。

 

かくいう僕もとても苦戦しましたし、突破口について悩むことも多かったです。

でも、現在は、中小企業診断士として、財務の経営分析をしっかり?駆使して仕事をしています。あんなに苦手だったのに、不思議です。

ということで、この記事は、僕の経験を織り込み、割と財務会計に苦手意識の有る方向けに解説していきます。

 

財務会計は簿記の理解から始まる

 

財務会計は、財務諸表を読めないことには始まりません。

 

なぜ、財務諸表を読み込むことが必要とされるかというと、財務分析により会社の課題が現れ、その課題の解決方法をアドバイスするのが中小企業診断士の主な業務の一つだからです。

ざっくりいうと、粗利が低いのか、従業員一人当たりの売上高が足りていないのか、設備投資が過大だったのか…というような課題について分析していくのです。

 

で、中小企業診断士試験には、会計事務所の職員はもとより、税理士や公認会計士の資格保有者も受験します。

しかし、それに臆してはいけません。

 

ぶっちゃけ、100点は必要ないのです。100点も60点も財務会計のみで考えると同じ「合格点」です。

逆に、高得点を視野にいれると、60点に辿り着くまで、心が折れる方がとても危険です。

 

まずは、60点を取る目標で良いと思います。

で、簿記ですが、日商簿記3級レベルの知識は必要だと思います。

 

日商簿記3級の勉強時間は約50時間といわれています。

本気出して、約2日程度ですね。(笑)

毎日2時間で約25日の勉強量です。

併せて読みたい

 

本当のことを話すと、遠回りでも、日商簿記3級の学習が財務諸表の基礎を覚える為には一番近道かもしれません。

ちなみに、僕は3級です。

 

財務会計の合格率

 

令和元年度の税務会計の合格率は16.3%になります。

財務会計の合格率の推移についてはこちらの記事を参考にどうぞ。記事内で他科目との比較についても触れております。

 

合格率から、「とても太刀打ちできない科目ではないなー」と思います。

 

配点を見てみると、25問4点で100点満点。

15問正解出来れば、科目合格です。

逆に言うと、10問(未満にしましょう)は落とせます。

 

僕は簿記1級程度の知識を問う難問は「捨て問」として、割り切りました。

 

財務会計の勉強の仕方(現実)

勉強スタート時

 

僕は、「はやる心」、「焦る心」を我慢して、日商簿記3級の勉強をしました。

他サイトの情報から、中小企業診断士の学習に先立って簿記をやりました。これが、功を奏したと思っています。ある意味、計画的だったと思います。

 

まずは、簿記の知識を入れる事が重要です。

ま、合格すれば、診断士試験に向けてエンジンが加速します。

 

次に通信教育や予備校のカリキュラムを利用して、一通りインプットを行います。

そして、財務会計出題の論点(ポイント)を押さえていくことが重要です。

 

診断士試験では、範囲が広く、どこまで出題されるのか?難易度はどうか?という不安が各科目すべてに付きまといます。

見えない敵の不安が挫折する原因でもあります。

 

なので、一旦、インプットを行い、全体像をざっくりと復習しながら掴んでいきます。

 

次に、インプットが終了しただけでは、クローズスキル(使えない知識)なので、少しづつオープンスキル(使いこなせるスキル)にしていく必要があります。

 

おそらく、一旦学習が終わった段階では、計算問題は解けないのが普通です。

また、理解もあいまいだと思います。

しかし全体像は掴んでいます。これが案外、今後学習を進めていくうえで、デカいのです。

 

なので、今度は財務会計における論点(頻出ポイント)の基本問題について、問題集を活用してアウトプットしていきます。

 

論点は約10程度です。この10の敵の基本問題を撃破しましょう。

 

分からない時は面倒くさくても、DVD/ストリーミング学習の場合など、講義の聴講が可能な場合は繰り返し聞いて、知識を固めましょう。

もちろん、余計な部分は飛ばしながら。

 

中盤

 

基本的には、【問題集→講義(テキスト)→問題集】を鬼継続・鬼改善を繰り返します。

で、徐々に応用問題と過去問にとりかかります。

 

重要なのは、「基本問題」について、完全撃破する勢いです。

ザコキャラ(基本問題)をしっかり倒しつつ中ボスに挑んでいくというイメージです。

で、ボス級(簿記1級程度)の問題は無視しましょう。ここまでくると、税理士や公認会計士でも苦戦するはずです。

 

クライマックス

さあ、いよいよクライマックスです。

 

過去問を10年分コンプリート攻略しましょう。

で、難問は、理解して流す程度。そうすると、難問の出題割合も分かってきます。

当日、分からない問題が出ても、「来たな…」と思えて、焦らなくなります。

 

過去問は、傾向を掴み、頻出問題については解ける様にしておくという意味もありますが、

一方、「過去10年分の過去問は概ね攻略している」という精神安定剤としての役割も大きいです。

 

で、試験直前は、他科目も学習しなくてはならないので、財務会計については少しでも毎日学習するようにしましょう。

これが一通りの学習の仕方になります。

 

財務会計は、中小企業診断士になった後の実務でも、とても重要な科目であり、中小企業診断士の学習の醍醐味の一つでもあります。

また、財務諸表を読む力は、ビジネススキルとして、とても重要なスキルです。

 

しっかりと学習して、損はありません。(これ、ホントにホント)

焦ることなく、学習しましょう。

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