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こんにちは。TADです。
今回は、中小企業診断士の関連資格について、ご紹介していきたいと思います。
関連がある資格を紹介するだけではなく、
実際に活躍している中小企業診断士の保有している関連資格を中心に紹介していきます。
このことで、具体的な関連資格が分かります。
科目ごと、順を追って説明していきます。
企業経営理論との関連資格
経営士
資格種類:民間資格
資格内容:経営コンサルタント資格
経営士の業務内容は、経営コンサルタント業務で、企業に対し、経営・生産・販売・マーケッティング・人事・財務・情報等に関してコンサルティングを行う資格です。
受験資格:大卒程度の知識を有する者、経営管理の実務を有する者
<試験日>
筆記試験 : 毎年5月第2日曜日と11月の第1日曜日
面接試験 : 毎年6月及び12月の第1日曜日
経営士は、一般社団法人経営士会が認定する経営コンサルタント資格であり、その業務内容は中小企業診断士と似ております。
中小企業診断士との違いは、中小企業診断士は国家試験であるのに対し、経営士は民間資格であることです。
中小企業診断士試験とダブルで受験して行くことも良いと思います。
中小企業診断士の科目合格に加えて、経営士資格がゲット出来れば、勉強が形(資産)となることから、モチベーションアップに繋がります。モチベーションアップは、学習を続けていくうえで、こっけうデカいですよ。
財務・会計との関連資格
日商簿記3級
資格種類:民間資格
資格内容:基礎的な商業簿記、小規模企業の企業活動における適切な経理関連書類の処理の学習
受験資格:なし
試験日:年3回(6月、11月、2月)
中小企業診断士の業務は、財務諸表を分析することも多いことから、簿記3級レベルの知識はぜひ欲しいところですね。
特に普通科文系の方は初学時に、しっかり簿記の理解をすすめたいところです。
日商簿記2級
資格種類:民間資格
資格内容: 高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。
受験資格:なし
試験日:年3回(6月、11月、2月)
欲を言えば、日商簿記2級レベルの知識があれば、財務会計は有利に学習が進めることが出来ると思います。
しかし、2級の取得となると、まとまった時間を有することから、悩ましいところです。ちなみに、僕は3級です。
税理士科目(簿記論・財務諸表論)
資格種類:国家資格
資格内容:税理士になるために必要な科目5つのうちの2つ
受験資格:
- 大学・短大・高等専門学校を卒業し、法律学または経済学を1科目以上履修した人
- 大学3年次以上で、法律学または経済学を1科目以上含む62単位以上取得した人
- 司法試験合格者
- 公認会計士試験の短答式試験に合格した人
- 税務官公署の事務またはその他官公署の国税・地方税事務に2年以上従事した人
- 法人または個人の会計事務に2年以上従事した人
- 銀行・信託会社・保険会社などで、資金の貸付・運用事務に2年以上従事した人
- 税理士・弁護士・公認会計士などの補助事務に2年以上従事した人
ここまでのレベルが必要かどうかを問われれば、中小企業診断士試験においては、オーバースペックであると思います。
しかし、中小企業診断士は、この2科目について保有している方も少なくないのです。
なので、合格後にチャレンジするのもありかなと思います。
運営管理との関連資格
商業施設士
資格種類:民間資格
資格内容:商業施設の、運営管理システムや店舗の構成・デザインなどを総合的に計画し、監理することを専門分野としている。
試験日:年2回(6~7月頃 と 12~1月頃)
<受験資格>
・学科試験:20以上の方は誰でも受験可
・構想試験(実技試験):実務要件または保有資格要件等あり
詳細は、公益社団法人 商業施設技術団体連合会のHPにて確認できます。
あまりなじみが無い資格と思われるかもしれませんが、中小企業診断士の業務との関連性が強い資格です。
特に、実務色が強く、支援ニーズが高い分野の資格であるため、おすすめの資格であります。僕も欲しい資格です。
販売士(1級~3級)
資格種類:民間資格
資格内容: マーケティング、マーチャンダイジングなど流通・小売業に関する資格
試験日:2・3級:年2回(7月、2月頃)、1級:年1回(2月頃)
受験資格:なし
販売士資格は、簿記検定と並び、商工会議所の検定において、歴史がある試験です。運営管理の知識の整理をするのに良いと思います。
実務的であり、実際のコンサルティングに役に立つ知識の試験だと思います。マーチャンダイジングなどは、頻繁に相談があるので体系的な知識は武器になります。
一方、販売士資格だけで、コンサルティングはちょっと厳しいかもしれません。やはり、その先には中小企業診断士資格をゴールに見据えることを、おすすめします。
経営法務との関連資格
行政書士
資格種類:国家資格
資格内容: 官公庁への提出書類及び権利義務・事実証明に関する書類の作成、提出手続、行政書士が作成した官公署提出書類に関する行政不服申立て手続等の代理、作成に伴う相談などに応ずる専門職
試験日:年1回(11月)
受験資格:なし
行政書士の業務は、中小企業支援と相性が良い資格です。中小企業診断士業務に加えて行政書士の業務が出来ると、仕事の幅がとても広がります。
中小企業診断士試験と平行して学習するのは、勉強の強度が高くなるのでおすすめできませんが、取得を検討する価値はあると思います。
宅地建物取引士
資格種類:国家資格
資格内容: 不動産売買や仲介あっせん、賃貸に関する専門家
試験日:年1回(10月)
受験資格:なし
宅地建物取引士の知識は、創業支援や新事業の展開時に役に立ちます。
特に立地産業の場合は、マーケティングの知識に加えて不動産の知識が必要になりますので、勉強する価値があると思います。
なかでも、飲食店や小売店の創業支援に力を発揮できると思います。
ビジネス実務法務検定(1級~3級)
資格種類:民間資格
資格内容:ビジネスに必要不可欠な法律の知識に関する試験
試験日:年2回2・3級:年2回(6月、12月頃)、1級:年1回(12月頃)
受験資格:なし ただし、1級は2級合格者が受験可能
ビジネス実務法務検定は、日本商工会議所の検定です。なので、ビジネスに特化した法律の検定とも言えます。
経営法務の学習の知識とかぶる部分も少なくないことから、力試しにも良い試験です。
法学検定(ベーシック、スタンダード、アドバンスド)
資格種類:民間資格
資格内容: 法律に関する知識水準に関する試験
試験日:年1回(11月)
受験資格:なし
法学検定は、公益財団法人日弁連法務研究財団と公益社団法人商事法務研究会が共同で組織した法学検定試験委員会の試験になります。
コースは、ベーシック、スタンダード、アドバンスドと3つに分かれております。
ビジネス実務法務検定はビジネスに役立つ法律知識の試験であることから、法学検定の方がやや難易度が高い印象があります。
経営情報システムとの関連資格
ITパスポート
資格種類:国家資格
資格内容: ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験
試験日:CBT方式
CBT方式に関しては、独立行政法人 情報処理推進機構を参照。
受験資格:なし
ITパスポート試験の知識があると、経営情報システムの試験にとても役にたちます。試験自体の相性でいえば、ピカイチクラスではないでしょうか。
ITパスポートを持っている方は、ぜひ、経営情報システムも勉強してみるのをおすすめします。
また、経営情報システムの科目合格した方は、中小企業診断士資格取得後にITパスポートを受験してみるのもおすすめします。
基本情報処理技術者
資格種類:国家資格
資格内容:高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能・活用能力を証明出来る国家試験
試験日:春季(4月)・秋季(10月)
受験資格:なし
経営情報システム科目より、難易度がやや高いイメージがあります。ただ、中小企業診断士として実務を行う場合に、活躍が期待される資格の一つです。
国家資格でありますので、中小企業診断士資格取得後に、ITパスポートからステップアップして勉強するのも良いと思います。
ネットマーケティング検定
資格種類:民間資格
資格内容:ネットマーケティングに関する「ファシリテート能力」「Webに関する知識や技術」「ネットマーケティングに関する知識」「経営戦略と連動したWebブランディング能力」
試験日:7月~8月、2月(年2回)※詳しくはネットマーケティング検定公式HPで要確認。
受験資格:なし
今や必須とも言えるネットマーケティングに関する試験になります。民間資格であり、ネットマーケティングに関する体系的な知識を学習出来る少ない資格の一つです。
中小企業診断士内でも注目している方も少なくありません。
今回は、中小企業診断士の関連資格について紹介しました。
キャリアプランの参考になったら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。