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「経営法務の勉強方法が良く分からない」と、たまに相談されます。
おそらく、
他の資格試験(宅建や行政書士)とは、学習する法規が異なることや、出題の傾向の違いが関係しているのかな?
と、思ったりします。
特に、会社法は、なかなか勉強する機会など無いですからね。
ということで、僕が実際にやった勉強法を紹介しつつ、
中小企業診断士試験第一次試験における経営法務の攻略法について紹介していきます。
経営法務の勉強をスタートするにあたり、「もやもや感」を払拭していただきたいと想いつつ、記事を書いていきます!
よろしくお願いします( ・_・)ノ
中小企業診断士第一次試験経営法務の試験内容
中小企業診断士試験における経営法務の試験内容は、
- 事業開始、会社設立及び倒産等に関する知識
- 企業活動に関する法律知識
- 取引関係に関する法務知識
- 知的財産に関する知識
- 資本市場へのアクセスと手続き
- その他経営法務に関する事項
となっており、
・民法
・会社法
・各知的財産法
・その他の法律
にの法規に関する出題となっています。
で、経営法務の過去5年の平均合格率を見てみると、8.2%となっております。
これは、7科目の中で一番低い数字であり、攻略する必要がある科目の一つということを物語っております。
中小企業診断士第一次試験【必殺】攻略法
他の法律系資格と経営法務の共通点と違い
宅地建物取引士試験との共通点と違い
共通する科目は民法です。宅地建物取引士は民法と宅建業法の学習が重要であり、民法は、その一方になります。
行政書士試験との共通点と違い
共通点はやはり民法です。行政書士試験は他に憲法、行政不服審査法、行政訴訟法、戸籍法、地方自治法、行政書士法など行政や行政手続きに関する法律が多いです。
共通して勉強しなくてはいけないのは民法であり、それに加えて経営法務は会社法やビジネスに関連する法律が学習内容に入ってきます。ここが一つのポイントです。
民法の学習を進めましょう。
まずは法律用語に慣れながら、民法の学習に取り掛かりましょう。ここで注意点ですが、
民法は範囲が広く、奥も深い科目なのでテキストを羅針盤に、
・法律用語
・学習のポイント
・頻出箇所
・学習の深掘りの程度
を押さえて勉強することがコツです。
学習してみて、違和感がなければ、どんどん進めましょう。
で、とても大事な注意点ですが、これを押さえておかないと「落とし穴」にはまることも考えられます。
それは、「過去問をかたっぱしから解く」という、他の科目で効果的な勉強方法に危険が潜んでいるということです。
なぜなら、法律には法改正があるので、最新の知識が必要になるからです。
経営法務は最新の問題集で勉強するようにしましょう。
【裏技】ビジネス実務法務検定3級から始めるという手もある
民法の学習を始めたが、理解しにくい。と言う方は、ビジネス実務法務検定3級から始めるのも有効なショートカットです。
実は、僕がこの方法をとりました。ガチ経験談です。
ビジネス実務法務検定3級の主催は、何を隠そう日商簿記の主催である日本商工会議所の検定になります。
ビジネスに特化した法律試験なので、経営法務と内容が一部重複しています。ビジネス法務の基礎を覚えるにはピッタリと思います。
しかし…です。経営法務の難易度は、ビジネス実務法務検定3級を凌ぎます。なので、ビジネス実務法務検定3級と平行して経営法務を勉強し、検定試験は「寄り道」感覚で受験するのが良いと思います。
僕は、運よく合格しましたが、あくまで本命は「経営法務」なので。ビジネスの法規の入門として学習したので、3級止まりとしました。
【裏技その2】会社法の勉強の仕方
会社法を苦手としている受験生が多いと思います。
というのも、会社の設置・運営に関する暗記事項が多いので、僕はとても「覚えにくかった」です。
覚えたと思えば、すぐ忘れるという負のスパイラルもありました。
会社法の勉強方法として一番効果的だった方法は、
まず、会社の種類(株式譲渡制限会社や公開会社等)についてしっかりと学習し、
株主総会の招集や代表取締役の選定、取締役会などの選定などは、参考書などの図表で一度インプットする。
次に、最新の問題集を利用して、出題された箇所をコピーした図表にプロット(マーカーなどで色付け)する。
で、色付けした部分(出題された部分)を潰して(集中的に覚えて)いく。というやり方をやりました。
問題集をこなしていくと、だんだん図表が色で汚れていきます。これが自分の勉強の歴史の「見える化」にも繋がり、自身になりました。
最終的には、トイレに張りましたね(笑)
自分で表を作る方もいますが、出来るだけOUTPUT→INPUTの鬼回転に時間を使い、知識の定着に時間を割きたいところです。
会社法の学習方法として、僕が取った方法は、「学習歴史の見える化」と「鬼回転」です。
文章問題に慣れる
経営法務は、文章問題が多いのが最近の特徴です。知っているか知らないかの単純なごく問題は少ないです。
文章問題は簡単ではありませんが、逆にしっかりとした知識があれば解ける問題とも言えます。
文章問題については問題集の「解説」をしっかり読み込み、理解することが重要です。
勉強時の正答に一喜一憂しないことがとても大事です。
模試は必須
過去問に頼りきれないとすると、経営法務において模試は、絶対に受けておいた方が良いです。
予想問題としても重要な情報源になります。
正答だけでなく、なぜこの選択肢は不正解なのか?というところまで、しっかりとやりこみましょう。
模試は繰り返し解くと同時に、繰り返し検証しましょう。
中小企業診断士第一次試験において、中小企業経営・中小企業施策、経営法務の模試は、とても重要と感じています。
今回は、経営法務の攻略法の紹介でした。