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FP2級は就職・転職に有利なの?
FP2級を取得して損は無い?
FP2級の評価は高いの?
ちなみにCFPの評価も知りたい!
こんにちは。TADです。
FP2級の取得を考えている方で、学習のスタートに踏み切れない方も多いと思います。
原因は、FP2級の評価に関する疑問や不安が多いのではないでしょうか?
このままでは、取得したい気持ちと裏腹に、モチベーションがあがらずスタートに踏み切れない状態が続くと不安に思っている方もいるでしょう。
そんな方向けの記事になっています
少しだけ、自己紹介をさせてください。
TAD
TAD(タッド)と言います。
僕は、高校・大学受験と失敗しましたが、マインドセットをしっかりすることや、勉強方法を見直したりすることで、公務員試験(現在退職)・ファイナンシャルプランナー・宅地建物取引士・中小企業診断士といった国家資格に合格できるようになりました。
出来なかったころの初心者目線から経験を踏まえて、資格情報やスキルアップについて発信しています。
この記事はFP2級の現場でのリアルな評価を読者への忖度無しに赤裸々に語っていきます。
最後まで読んでいただくとリアルな情報が分かり、FP2級の取得が自分にとってメリットがあるかどうかが判断出来ます。
では、よろしくお願いいたします。
FP資格保持者の就職・転職のリアル
FPの世間的評価
結論から言うと、FP2級以上(AFP)は評価が高い資格と感じます。一方でFP3級とは評価の差があると感じます。
もちろん、この様な評価を耳にすることはあります。しかし、FP資格は意味が無いと言われるのは、独占資格を持たないことから、このように言われることが多いのです。
独占業務を持たない資格によくある議論でもあるのです。
結論から言うと、僕は、「教養」としての評価や価値はかなりあると感じています。例えば、お金の知識に関するプロですので、お金を取り扱う業界には転職・就職に有利になる材料となります。
なぜなら、全体的に日本人はお金に関する勉強が足りないので、お金のリテラシーが高い人材が少ないからです。
FP2級の知識を有しているということは、一定の学力(地頭)とお金に関する業務の基礎知識があるという証明です。
お金を取り扱う業界における企業の採用側として想像して下さい。全くお金の知識が無い方と、AFPの資格を持つ方、どちらを採用しますか?それは後者ですよね。
私の仕事探しの実体験からFPを語ります。
最近の話ですが、僕は独立することになりまして、会社が軌道にのるまで当面のお金をどうしようということで、宅建を活かして週2~3日、土日で良いのでアルバイトをしようと考えました。
僕は、ネットを使って「宅建 アルバイト」というキーワードで不動産業界を探していたのですが、宅建とセットでFP取得者を募集しているところが多いんですね。
FPに関する仕事の内容は、宅建で検索しているので、お客様の資産運用(不動産)についてアドバイスする業務内容が多かったです。
そこでFPのアルバイトもアリか~と思い、今度はFPのアルバイトを探してみました。
そこで、新たな発見がありました。
それは、確かに宅建は重要事項説明等と言った独占業務があることから、ニーズは安定的にあるのですが、宅建に比べてFPは募集業務の幅が広いということに気づいたのです。
<FPの募集業務の一例>
・不動産業界
・FP事務所
・保険取扱業務
・税務会計スタッフ(税理士事務所)
・資産形成コンサルティングなど
これ、一例です。このほか保険ショップなどがあり、まだまだ幅広そうです。
これは、私のもう一つの資格である中小企業診断士と比べても募集の幅はFPの方が広かったです。
で、調べる内にもう一つ気づきました。
それは、アルバイトの時間単価は宅建とほぼ同じぐらいということです。
さらには、年収は宅建より「やや低いかな~」ぐらいのイメージで、もちろん会社によっては宅建を上回っていました。
このことから、FPは独占業務は無くとも幅広い業態からのニーズがありますので、
人生のセーフティーネット資格としても、かなり活用できそうです!
僕の検索目的は「宅建資格」を活かしたアルバイトだったのですが、いつの間にかFPの募集をネットサーフィンしてしまいました(笑)
で、FPを取るなら2級は目指した方が良いと思います。
3級という観点で他の資格と比べると、日商3級は実務スキルとして汎用性が高いのですが、FPは2級(AFP)から評価が高くなる傾向があるからです。
名刺に記載できるレベルも2級からです。銀行員の方の名刺で良くみかけます。
で、日商2級と比べると、FP2級は合格率的にかなり射程範囲になると思いますので、FP3級と2級(AFP)を一気に目指すのがおすすめです。
各通信教育もダブル受験のコンテンツが多いです。
スキマ時間でさくっと合格したい人はスタディングと市販問題集を使えば通勤時間、休み時間、家事時間を有効活用することと、問題集攻略で勝負できます。
やや時間をとれる方はU-CANが安定感抜群です。
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FPの資格ニーズが高い業界
金融業界
金融業界、特に銀行マンの名刺にFP資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)の記載があるのを良く見かけます。
お金に関する知識を幅広く持つFPの醍醐味となる活躍の業界だと思います。
私も、いただいた名刺にFP資格があると目を引きます。
具体的には、コミュニケーションを取るうえでの安心感が違います。また、提案された内容についても信頼感を持って聞くことが多いです。
やっぱり資格に対する評価はさまざまだとは思いますが、内部資格より、知名度のある国家資格の強みってあると思います。
保険業界
保険業界は、個人の資産を守り、人生のリスクに備える提案を行う業界です。特に、パンフレットを見たり、ネットで保険の内容を見たりする保険の比較が好きな人におすすめです。
FP2級は保険業界への転職時に有利になることが多いです。
保険の提案は保険の内容そのものもそうですが、個人のライフスタイル、資産、家族など、総合的にお客様の状況を把握することが必要です。
そういう意味でも、お金に関する幅広い知識が必要とされるのです。
不動産業界
不動産業界においては、宅地建物取引士とのダブルライセンスまたは協力で強力な武器となります。
宅地建物取引士は、その名のとおり宅地や建物の取引におけるスペシャリストであり、資格を保有してないと法的に出来ない業務があります。
一方で、僕も宅地建物取引士として、不動産の知識はもとより税金や資金調達(金融)、資産運用、相続等のあらゆる視点からの提案とならないと、提案自体が魅力的なものにならないと感じます。
また、企業の採用側からの目線からは、FPから宅建士資格取得への素養・可能性が高い人材と判断されることも多いと感じます。
宅建の資格取得を期待され、就職や転職が出来ると、その後の努力でダブルライセンス取得のチャンスともなります。
中小企業の総務部門
実は、総務の仕事が出来る方は多くはありません。特に「経理」の他、「社会保険」「企業保険・損害保険」「税金」等幅広い知識を持った方はそう簡単に採用出来ないとよく耳にします。
私も中小企業診断士として、社長からこのような人材の採用の悩みを聞くことが多いです。
給与計算は社会保険の知識が必要で、一回り(1年)やってみないと分からないことも多いですが、それにしてもFP2級の知識があると圧倒的にスキルアップが違ってくると感じます。
FP2級は、中小企業の総務部門で欲しい人材の一人と思います。
FPとして、転職市場で評価を上げるには
これにはポイントが二つあります。
・得意分野を持つ
・得意分野での実績をアピールする
この二つを効果的にアピールすることが重要です。
FP資格はお金に関する資格ですので、特に直接的にお金が関係する業界(上の記事で紹介しています)に需要があります。
このことから、お金は「数字」であることから、実績を定量的にアピールすることがかなり効果的です。
例えば、
というパターンもありますね。FP資格そのものをアピールしたいのなら、得意分野と実績を共にアピールすることが効果的です。
FP2級は努力が実り易くチャレンジには最適
FP2級試験の合格基準
FP2級の合格基準です。
・60%以上の得点で合格
・学科・実技、両方に合格する必要がある
学科 | 60点満点で36点以上 | |
実技 | 金財 | 50点満点で30点以上 |
日本FP協会 | 100点満点で60点以上 |
FP2級の合格率
続いて、FP2級の合格率です。
学科試験 | 実技試験 | |
2020年9月 | 49.19% | 57.37% |
2020年5月 | 中 止 | |
2020年1月 | 41.86% | 62.61% |
2019年9月 | 43.32% | 62.63% |
2019年5月 | 40.17% | 62.65% |
ざっくり学科は約40%~50%、実技は57%~63%の合格率です。国家試験にすると合格率は高いですが、しっかり勉強しないと落ちる試験でもあります。
マークシート方式なので、必要以上に怖がることもありません。
ちなみに、FP2級の取得方法に迷っている方の記事はこちらです。
他資格との比較
これは、各種国家試験の平成30年度の合格率です。
司法書士 | 4.3% |
中小企業診断士 | 6.5% |
社会保険労務士 | 6.3% |
行政書士 | 12.7% |
宅地建物取引士 | 15.6% |
この比較からも、FP試験は他の国家資格に比べ、取り組みやすく、努力が報われる試験とも言えます。
しっかりと準備をすれば、晴れて国家資格の保有者となり、名刺に資格名を入れることができます。
業界によってニーズが違うものの、教養としての評価が高いです。また、他資格への「ステップアップ・のびしろ」を期待される資格でもあります。
就職・転職市場において、特に若い人、女性にとって有利に働く資格と思います。
FP2級は、何より自分自身のお金の知識として、将来にわたり自分を助けてくれる知識になります。
参考になったら嬉しいです。ありがとうございました。
参考>>【今日から出来る】大学生向けFP2級短期間攻略法【徹底解説】
ちなみにCFPの評価はどうなの?
どうせファイナンシャルプランナーを目指すなら、CFPまで取得したい!と言った方向けに実際に僕が聴いた口コミや評判を紹介したいと思います。
CFPはファイナンシャルプランナーの最高位にランク付けされる資格であり、FP2級取得後は、チャレンジするかどうかの選択する場面に遭遇することとなると思います。
金融機関は提案力を求めている
現在の社会環境下において、金融機関も社員のファイナンシャルプランナー取得を強化していると耳にします。
実際、現役の僕の地方銀行に勤めている友人や、僕のコンサル仲間の金融機関OBも、口をそろえて「金融機関においてファイナンシャルプランナーの必要性は高まっている」と口にしています。
金融商品や新たなサービスを販売・推進するにあたり、さらに社員の提案力が必要な時代に突入しているということでしょう。
CFPは、ダブルライセンスでさらに輝く
さらに聞きこむと、決まって口にするのが「CFP」はダブルライセンスで持っていると非常に有利になる場面が多いということでした。
その理由の一つは「提案力の高さ」だと思います。
CFPの幅広い知識はビジネスシーンを広範囲にカバーします。そのため、どの士業とも相性が良いのが特徴です。
行政書士、司法書士、中小企業診断士、宅建士、社会保険労務士・・・ざっと士業を羅列しましたが、ファイナンシャルプランナーの知識と全く無関係の士業はどれ一つありません。
CFPは自己ブランディングにも最適
士業で成功するためには「かけ算」が必要と言われて久しいです。
「かけ算」とは、「行政書士×社会保険労務士」「中小企業診断士×宅建士」などです。
スキルの「かけ算」は、つまるところ「差別化」を意味します。
僕の一つのおすすめは「CFP×中小企業診断士」ですかね。おそらくこれには、「独占業務が無い同士」というイメージが付きまといますが、独占業務以外のメリットもあります。
それは金融機関との信頼関係を築くことが出来る点にあります。なぜなら、金融機関が評価する資格を有していることにより、就職・転職に有利に働く可能性が高るからです。
ちなみに、先に紹介した金融機関OBの僕の仲間は「CFP×中小企業診断士」なら独立も充分可能だと話していました。
「差別化」により自己ブランディングの道が拓け、ライバルから一歩抜け出すことができます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
初学者向けの記事を貼り付けておきますので、興味を持った方はこちらも併せてどうぞ。