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中小企業診断士の廃業って多いの?
中小企業診断士は食べれない資格ってホント?
中小企業診断士で独立は無理なの?
こんにちは。TADです。
今回は、超ネガティヴに中小企業診断士の廃業や失敗について考えていこうと思います。
この記事を読むことで独立中小企業診断士の実態が分かり、
独立する場合の注意点が分かると思います。
また、中小企業診断士として、やってはいけない致命的な失敗についても紹介していきますので、
事前情報としてインプットしていて損はない記事となっています。
中小企業診断士が廃業したら
中小企業診断士の廃業の行く末は、
良くも悪くも「サラリーマン・務め人」になる(戻る)ことです。
これをリスクが低いと捉えるか、
監獄に舞い戻りと捉えるかは個人の受け取り方になるとは思いますが。
中小企業診断士は、知識が商品のため、
・商品が売れないことによる大量在庫をかかえての倒産
・高額の設備投資の失敗による倒産
などの「高額の借金を抱えての倒産」というパターンは比較的少ないです。
反面、中小企業診断士の良くある廃業の原因としては、仕事を獲得出来ないことがほとんどです。
創業者は、
3か月で仕事(運営)に慣れ、
半年で売上の天井が見えて、
1年後には継続か撤退かの判断を迫られる
といいます。
飲食業は3年で約半数は廃業するというデータもあります。
資格の有無にかかわらず、創業は厳しい世界です。
中小企業診断士業務は、小売業やサービス業の様に店舗にお客を呼び込むという業態ではないとはいえ、
やはり、独立前の計画がとても重要になります。
中小企業診断士が廃業する理由
では、ここから、仕事が獲れない中小企業診断士の特徴を紹介していきます。
営業していない
中小企業診断士は特化した専門分野を持ち、マーケティングを意識しながら営業を行わないと仕事が獲得できません。
しっかり営業計画を立てて戦略的に営業を行いましょう。
特段重要なのは、中小企業施策・支援のトレンド(社会的に何が求められているか)と、
相手のニーズ(企業・支援機関等)を読むことです。
中小企業診断士が仕事を得るポイントは、この記事に書いておりますのでぜひ。
中小企業診断士協会の調査によると、
一番大きい年収のボリュームゾーンは、501~800万円以内となっています。
独立一年目の診断士の年収は300万円程度という方が多いと聞きますが、絶望しないで粘り強く営業しましょう。
構成比 | |
100万円以内 | 9.36 |
101~200万円以内 | 7.54 |
201~300万円以内 | 8.12 |
301~400万円以内 | 7.46 |
401~500万円以内 | 8.29 |
501~800万円以内 | 19.55 |
801~1,000万円以内 | 13.34 |
1,001~1,500万円以内 | 14.66 |
1,501~2,000万円以内 | 6.05 |
2,001~2,500万円以内 | 2.07 |
2,501~3,000万円以内 | 1.49 |
3,001万円以上 | 2.07 |
創業時の診断士には、支援機関の窓口業務などの固定収入の仕事がお薦めです。
固定収入は、収入が安定しますので、精神的に楽になります。
支援機関の窓口業務で連携が出来て来ると、セミナーや専門家派遣など、他の仕事も依頼される様になります。
固定収入と、コンサル収入(飛び込み依頼)についてバランスよく積み上げていきたいところです。
リピーターが無い
仕事が無いというより、リピーターが無いという状況は思わしくありません。
創業初期の仕事が獲得出来ないという状況より深刻です。
リピーターが無いということは、お客さんが離れていっているということを指します。
つまり、行った仕事がニーズを満たしていないことを意味しています。
残酷ですが、もっと簡単に表現すると、お客さんが納得・満足していないということです。
これについては、他者(他の診断士や先輩)からアドバイスをいただいて、改善することを強くおすすめします。
もしかして、しらずしらずのうちに、あなたの支援が地雷を踏んでいる(やってはいけないこと、信頼をなくすこと)可能性があります。
経験豊富な中小企業支援経験者に相談しましょう。
中小企業支援では、気をつけなきゃいけないポイントが何気にけっこうあるんです。
ニーズに応えていない
これは、駆け出しのコンサルあるあるです。
サービス業の基本と一緒で、自分が、どういうコンサルがしたいかというより、相手が何を望んでいるかが重要です。
こちらの伝えたい事が先行してしまい、相手が本当に望んでいるアドバイスになっていないことが多いです。
「問い」に対して
「回答」が無い
という状況です。
ましてや、相手(支援企業)の話を遮ってしまうなど、言語同断ですが、けっこうあるんですよ。
支援を受ける側は、
・少しでも話を聞いて欲しい
・当社の窮状を少しでも詳しく話したい
と思ってコンサルを受けています。
なので、
ろくに相手の話も聞かずに、一方的にどんなに価値ある話をしたところで、
「当社に興味無いんだな」
「一緒に仕事しても楽しくないな」と思われ、
「次は無いな」
という結末となってしまいます。
しっかりと質問し、傾聴することが出来なければ、
相手のニーズに応えたコンサルをすることは出来ません。
次に、やっても良い失敗とやってはならない失敗について紹介します。
これ、ガチ情報ですので、ぜひ肝に命じておいた方が良いと思います。
中小企業診断士が、やってもOKな行動
新人コンサルから多い質問内容の、「やってもOKな行動」を3つあげてみました。
・無料支援・有料支援の線引きをはっきりと伝える事(仕事の線引き)
・得意な支援と不得意な支援を伝える事(誤解を生まないため)
・質問をいったん持ち帰る(分からない事があっても別にOK)
この3つは、逆に伝えるべきことなのではないか?とも思います。
あと、作成支援を行った事業計画書について、「認定されなかった」もしくは「補助金が獲得できなかった」という失敗パターンもあります。
確かに、プロとしてはこの失敗パターンは極力避けたいです。
しかし、一気に信頼を失うか?とまではいかないと思います。ただし、リベンジは必要でしょうね。
中小企業診断士がやってはならない失敗
・社会人としてNGな行動
時間を守らない、身だしなみが不潔、礼儀が無いなどは論外です。
・準備をしないで支援に臨む
資料を準備していない支援は必ずほころびが出ます。
相手は時間と割き、お金を払ってアドバイスを受けています。
自信過剰に何も準備しないでコンサルを行うと、目的無く前回と同じ話をしてしまったり、キレがない質問になったりして、
知識が浅いと思われたり、ださしなさを見破られます。
また、事前に提出した企業情報の書類を読んでこないコンサルもアウトです。
せっかく、企業が事前に会社情報について提出しているのに、その書類に目を通さず、読めばわかることを平気でヒアリングするコンサルがいます。
このケースのコンサルで成功している方を見たことがありません。
・約束を守らない
例えば、「次にお会いする時は、経営計画の草案をお持ちします!」と約束したにもかかわらず、
当日、計画案を持たずにコンサルに臨むことはNGです。
約束を守らないことは、相手に不安感を抱かせることになり、信頼を無くします。
支援の約束については、厳守することが大事です。
・レスポンスが遅い
これは、問題外です。いくら忙しくてもレスポンスは早くしましょう。
分からない事であれば、その旨をレスポンスしましょう。
忙しい時は、後日、再度返事することを伝えましょう。
音信不通は最悪です。
・面倒くさいヤツと思われる
これは、支援機関にガチ嫌われます。面倒くさいと思われるコンサルの行動として、
やたら自己主張が多い、質問が五月雨式に多い(質問をまとめてから聞かない)、上から目線である。などがあります。
中小企業診断士が独立する上でのの最大のリスク
中小企業診断士が独立する際の最大のリスクは、「信頼を失うこと」です。
なので、仕事が中々無いのは、まだまだ失敗のパターンではありません。
世間があなたのことを知らないだけです。これから戦略的に営業を行いましょう。
中小企業診断士は横の連携も強いので、先輩や同僚の紹介で各診断士グループに入るのも手です。
逆に、リピーターが中々つかないという状況は、相手が企業であれ、支援機関であれ、少しコンサルの仕方・内容等に問題があると思って良いでしょう。
中小企業診断士の廃業パターンは、圧倒的に後者が多いです。
ぜひ、参考にして下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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※ご応募の際には下記注意点をご確認の上、必ずその他欄にチェック(✔)を入れ「非常識合格法」とご記入ください。