記事のサマリー
この記事でお伝えしたいことです。
僕の受験の経歴
合格後の未来
正直言って、宅地建物取引士の資格はおすすめです。
やっぱり、ビジネスをするためには、法律の一通りの知識って必要です。宅建の試験内容は、法律入門にピッタリで、ビジネス入門にもなります。
自分に自信が出来る
不動産業界への就職の武器となる
不動産仲介業で起業出来る
不動産投資の知識が出来る(僕はアパート経営を始めるきっかけになりました)
宅建て何?
宅建とは
正式名称は、「宅地建物取引士」と言います。以前は宅地建物取引主任者と呼ばれていました。
不動産取引における契約書には、「重要事項説明」と言われる「ココ!大事ですからね!」という取引における重要ポイントがあり、それを説明することが宅地建物取引士になります。無い人は説明しちゃいけません。
不動産業界では必須の資格になります。
また、国家資格の登竜門とも、言われている試験ですね。
登竜門:立身出世の為の関門 出典:コトバンク
立身出世の関門にしては、勉強強度がちょうど良く、お手ごろ資格です。
宅建の勉強内容
宅地建物取引士の資格試験は、「権利関係」、「宅建業法」、「法令上の制限」、「税その他」の4つの分野から、合計50問が出題されています。
1.【権利関係】(14問)
民法や借地借家法など、権利に関する問題が出題されます。理解力を求められる問題が中心となります。
2.【宅建業法】(20問)
宅建試験の中心となる科目です。8割以上の正解を目指しましょう。この科目を攻略すれば合格に近づきます。しっかり勉強すれば高得点がとれる科目で、暗記が求められる科目です。
3.【法令上の制限】(8問)
法律上の建物を建てる上での制限等について学習します。国土法、農地法。建築基準法等による制限を勉強します。実践で重要になる科目です。しっかり学習しましょう。
4.【税その他】(8問)
税金や不動産評価、その他に関する科目です。
宅建の勉強時間
宅建の勉強時間は、150時間~250時間が目安です。
150時間~250時間という勉強時間の目安はこちらの記事をどうぞ。ドラクエのプレイ時間と比較しております。資格試験の時間とゲーム時間の比較は中々見れないですよ 笑。

宅建の合格率・合格点
出題形式
宅建の試験は全部で50問、出題形式は4択になります。全て択一式で記述式は無いです。
合格率
相対評価で、毎年合格点が変わりますが、全体の15%前後が合格率です。
試験年度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
H30 | 265,444 | 213,993 | 33,360 | 15.6% |
H29 | 258,511 | 209,354 | 32,644 | 15.6% |
H28 | 245,742 | 198,463 | 30,589 | 15.4% |
H27 | 243,199 | 194,927 | 30,028 | 15.4% |
H26 | 238,343 | 192,029 | 33,670 | 17.5% |
特筆すべきは、申込者数からの受験者数で毎年、約5,000人減っていることから、しっかり準備(勉強)している人は一定数しかいないイメージがあります。チャンスは十分あります。
合格点
宅建試験は50点満点です。平成30年度は37点が合格と、過去10年を見ても一番高い合格点になりましたが、概ね35点がとりあえずの目標点になりそうですね。
試験年度 | 合格点 |
平成30年 | 37点 |
平成29年 | 35点 |
平成28年 | 35点 |
平成27年 | 31点 |
平成26年 | 32点 |
平成25年 | 33点 |
平成24年 | 33点 |
平成23年 | 36点 |
平成22年 | 36点 |
平成21年 | 33点 |
宅建の試験日
宅建試験は、1年に1回、毎年10月の第3日曜日に全国の会場で一斉に行われます。
勉強教材
そもそも、
「宅建のテキスト」って、書店で選びにくくないですか?
「売れていそうなシリーズがいろいろ山積みになってるなー」と思いつつ、宅建のテキストは、「どれも読み易そうだなぁ」と思ってしまいませんか?
表紙とか、すごくキャッチーで受験性に響く作り込みになっていますよね。
ということで、書店で迷わない様に、テキスト・問題集の最強と僕が思っている組み合わせを紹介します。
INPUTとOUTPUTと、分けて紹介します。
INPUT向け
市販書籍の最強の組み合わせの情報って、ありそうで無いですよね。僕は、この組み合わせで合格しました。
参考書 らくらく宅建塾がおすすめな理由
とにかく読みやすい
らくらく宅建塾は人気の参考書です。特徴として、とにかく読みやすい。法律用語や業界用語の説明があり、いちいちググらなくてもOKです。
ポイントが良く絞られている
重要箇所やポイントが良く絞られています。
模試や過去問や他の出版社の問題集を解いて、分らない事や、理解できない語句があった時に、調べるのも参考書だと思います。その時に、凄く分かり易いですし、前後の説明も丁寧なので、理解が進むのが早いです。僕が思う良くない参考書というのは、余りにも丁寧で、ポイントも多すぎる本です。優しく読めるけど、疲れます。
講義形式である
読んでいて、テンポが良いです。小説もそうですけど、面白いんだけど、じっくり、しっかり読む文体ってありますけど僕は苦手ですね。まずは、テンポ良くさくさく読んで、一通り終わらせるって、結構大事です。あと、講義形式だと、「語りかけ」なので、イメージがし易いです。
これ1冊で十分
テキストはこれ1冊で十分と思います。しかも、それなりに厚いので、一通り終えると「やった感」も感じることが出来ます。辞典としても十分いけます。
OUTPUT向け
・問題集 みんなが欲しかった! 宅建士の問題集 本試験論点別(TAC出版)
>>みんなが欲しかった! 宅建士の問題集 本試験論点別(TAC出版)を購入ー楽天
問題集 みんなが欲しかった! 宅建士の問題集 本試験論点別(TAC出版)がおすすめな理由
まずは、本の構成がすごく見やすい
僕は、このTAC出版の問題集は、とてもおすすめです。飽きやすい僕が、何度も何度も繰り返し解いた(解く習慣が出来た)問題集です。
見開きで問題が続いて行くのですが、最初(初心者)と試験前(追い込み)では、必要とされる情報量は違うと思いますが、両方に余計な情報が無く、何度でもやる気にさせてくれます。
見開きで1問
見開きで1問を左ページが問題、右ページが回答・解説なのですが、これがとっても勉強し易い。解くときは、右ページを隠して解けるし、回答はすぐ見れる(探す手間がない)。これが学習時にはすごく大きいのです。
宅建試験は、分野別に重要なポイントを1問1問しっかり繰り返して解くことで理解することが有効です。先を急いで解くことや、一気に数問解いていく必要が余りないので、とても重宝しました。
ご紹介した参考書・問題集は、一言で言うと、「無理なく始めることが出来て、最後までやれる可能性が高い本」だと思います。
勉強の仕方【例の3つの方法】
習慣化

INPUTとOUTPUT
合格する為には、INPUTとOUTPUTをバランス良く勉強行う必要があります。
INPUTは「知識の積み込み」(講義を聴く、本を読む)のことであり、OUTPUTは「知識の放出」(問題を解く、試験を受ける、教える等)と言われます。
僕は、移動時間をINPUTをメインに使い、座学時間をOUTPUTに使いました。
効率の良いINPUTを心がける
INPUTを効率良く行うためには、座学時間だけでは少々物足りないです。
スキマ時間を最大限に活用しましょう。
自分に、無理なく強制的に勉強させる方法があります。
僕がやっていたのは、スマホアプリで自分の声を「自撮り」し、移動中に聞く方法です。
<勉強が出来ない生活パターン>
満員電車に揺られて帰宅する(クタクタ) → 少し休んでから勉強しよう → 疲れてペンが取れない → TV(Youtube)見る → 寝落ち → 朝・鬼後悔し、今日こそはと決断する → 満員電車に揺られて帰宅する(クタクタ)→【繰り返し】
<自分自身を強制的に勉強させる方法>
満員電車に揺られて帰宅する(クタクタ) → 少し休んでから勉強しよう(ここまで一緒)→ 自分で参考書を朗読(読むだけ):スマホアプリで録音 → 朝の通勤時、昨夜朗読し、スマホへ録音した自分の声の講義を聴く → 【繰り返し】 → 問題集へ
疲れている時に、ペンを取って勉強するのはハードルが高いけど、読むだけなら、無理なく出来ると思います。
しかも、翌朝、復習できます。
(夜)読んで ⇒ (日中)聴く
これが、序盤の勉強の良いサイクルを作ります。
理由は、
物事を覚えるときは「声に出す」ことが効果的ですし、
自分の声は、「覚えやすい」からです。
黙読だと、視覚のみで書いてあることを理解しようとします。つまり、入り口が一つしか無い状態での暗記となります。
音読にすると、視覚に加えて、自分の声が音声として耳から入ってきます。つまり聴覚も理解の入り口となります。
視覚と聴覚を使い、朗読・録音勉強をすると、「自分が朗読していたシーン」も想起され、トリプルで内容を理解する力が作用します。
これで、一通り勉強したら、スマホアプリで強化INPUTをします。
今度は、プロの講義なので体系的な講義になります。
しかも、一度「自分で朗読⇒聴く」というプロセス(予習)を踏んでいることにより、
理解が進むのが早いです。
OUTPUTが重要な理由
INPUTと平行して、必ずOUTPUTを始めましょう。
理由は、
・出題のポイントや傾向が分かる
・知識の定着度が格段に上がる
・INPUTの質も上がる
からです。順に説明します。
出題のポイントや傾向が分かる
過去問や問題集をやると、優先順位が高い出題のポイントや傾向を最初に潰せます。
宅建試験は、宅建業法が出題の割合が高く、合否を分けると言われます。宅建業法については、重要な事項が繰り返し形を変えて出題されることが多く、出題の傾向とパターンを覚えておくと、有利に戦うことが出来ます。
特に過去問はトコトンやり込んで下さい!
知識の定着度が格段に上がる
宅建の勉強は、INPUTだけだと、知識の定着度が不十分の場合が多いです。
僕は、人の話を集中して聞く時間は7分が限度ですね。それより多くなると、飽きます。
有名なユーチューバ―なんかは、7分前後の動画が多いです。良く研究されてますね。
経験上、INPUTは、クローズスキル(閉ざされた技術)であり、OUTPUTすることでオープンスキル(実践的な技術)になります。
僕のそれまでの勉強は「INPUT中心・OUTPUT少し」という感じでした。
失敗する方は、INPUTに時間と労力を取られている傾向が強く、OUTPUT時には力尽きてしまうことが多いのが特徴です。OUTPUTに時間をかけましょう!
【僕の勉強方法】真似していいよ(・∀・)
僕が紹介した問題集 みんなが欲しかった! 宅建士の問題集 本試験論点別(TAC出版)は、見開きで問題と答えが乗っており、単元ごとにとても勉強しやすいです。
僕は、なぜ「この選択肢が正解なのか」というより、なぜ「この選択肢」が不正解なのかを勉強しました。
なぜなら「正解」については、そもそも自分が「正解」を導いた選択肢であり、既に定着している知識だからです。
僕は、不正解肢について分からないところは調べ、その内容を朗読して携帯電話に録音し、講義同様聞いていました。
このことで、知識量が爆上げされました。
また、問題をこなしていくと、似た問題が出題されることも多く、その度「ニヤリ」としましたね。( ̄▽ ̄)
INPUTの質も上がる
また、OUTPUT後だと、参考書を読み込むにも、講義を聞くにも、「ここが重要だな」とポイントが掴みやすくなり、INPUTの質が格段に上がります。
スキマ時間の活用
スキマ時間の活用は非情に重要です。でも、スキマ時間に勉強することのメリットを誤解している人が多いので、少しお話しします。
「スキマ時間を利用すると、有効に時間を活用して勉強できる」と考えている人が多いですが、その他にもメリットがあります。
その一つが、繰り返し勉強出来ることで、知識が定着し易いということが分ります。
例えば、ある宅建業法の条文を暗記する場合、【①通勤電車の中 ⇒ ②会社の休憩時間 ⇒ ③お昼時間 ⇒ ④帰りの喫茶店 ⇒ ⑤帰りの電車の中】で行えば、これで5回転です。
エビングハウスの忘却曲線的にも、勉強舌知識を何度も回転させることは、知識定着のために非情に効果的です。
スキマ時間の中でも、細切れ時間をどう使うか。
スキマ時間の中でも、さらに少ない時間を僕は「細切れ時間」と呼んでいます。
僕が考える細切れ時間は、5分以下。
そんな時間も大事に、1日10回の細切れ時間で、5分×10回で50分。
1ヶ月続けると、50分×30日で1,500分、つまり25時間。
25時間を3ヶ月で75時間になります。
勉強時間の目安の150時間の半分を、細切れ時間で補うことにもなります。
細切れ時間を有効に使うことで、さらに有利に受験勉強をすすめましょう。
たった、3ヶ月です。
宅建の試験時間は2時間で50問を解く
宅建の試験時間は15:00-17:00の2時間(120分)です。
試験問題は50問になります。
そうすると、120分÷50問で。1問あたり2.4分の解答時間になります。
5分で問題を解き、正解を確認したら、時間的に、ちょうど良くないですか?
しかも、受験の訓練に最適だと思いませんか?
受験の訓練って、やりそうで、やらない人も多いと聞きます。かくいう僕も他の試験でも、あまり実施出来ませんでした。
僕は宅建の学習においては、細切れ時間を問題の解答時間に使い、自然に問題を2分で解く癖を付けていきました。
当日は、時間が余りました。
宅建試験は、やれば合格する試験と思います。頑張りましょう!!