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こんにちは。TADです。
今日は、中小企業診断士の理論政策研修についてお伝えします。
この記事は、
理論政策研修をまだ受けたことの無い中小企業診断士の方
中小企業診断士を目指している方
向けの記事です。
この記事を読むと、中小企業診断士理論政策研修の内容が分ります。
実際に昨年の9月に行ってきましたので、体験談も入れてお伝えしていきます。
中小企業診断士資格には更新要件がある
中小企業診断士資格には、資格を更新するための要件があります。
中小企業診断士資格の有効期限は登録の日から起算して5年になります。その間に要件を満たさなくては更新することが出来ません。
更新要件は大きく分けて、
・専門知識補充要件
・実務要件
の2つに分かれます。
理論政策研修は、このうち専門知識補充要件に該当します。
5年で5回の受講が必要になります。しっかり受講が修了すると、修了証が郵送で届きます。
このうち、今回お伝えする専門知識補充要件については、しっかり受講すれば、更新要件をクリア出来るので忘れずに受けるようにしましょう。
一方、実務要件に少し触れておきます。
実務要件で一般的なものが、5年間で30件の診断助言業務等になります。
僕の場合は、該当業務を行った企業様から証明をいただいています。
中小企業診断士理論政策研修の内容
理論政策研修の目的は、中小企業診断士の「新たな知識の補充」です。
他の資格と比べてインプットする知識のサイクルが早いのが中小企業診断士の特徴です。
特に、中小企業政策は毎年変わります。
現在、中小企業を取り巻く環境がどのように変化していて、国がどのような支援策を打ち出しているのかを知らなければ、中小企業に助言することはできません。
なので、理論政策研修の内容は、
新しい中小企業政策、最近の診断に関する理論及びその応用についてのテーマによる研修内容となります。
例えば、「事業承継」を例にとると、
・現状と課題は何か。(現状の状況)
・支援施策にはどういうものがあるか(中小企業政策)
・支援手法と役割(指導理論と方法論、具体例)
などを勉強します。
なお、研修時間は4時間です。
第1次試験のイメージで言うと、中小企業経営・中小企業政策に絡めて他の科目というところですかね。
で、現状の中小企業が抱える課題や成長にどのように診断、助言していくかを学んでいきます。
中小企業診断士理論政策研修の日程・内容は選べる
中小企業診断協会が行う中小企業診断士理論政策研修に関しては、各都道府県で実施されています。
ただし、開催回数は都道府県によって大分違う(差が大きい)ので注意です。例えば、令和元年度は地方は年1回のところも多い様ですし、東京都などは32回の開催となっています。
また、注意点があります。どこの都道府県でも受講可能ではあるのですが、各都道府県の政策も説明があるので、自分の活躍する都道府県の情報が知りたい方は主な業務地の研修を受けることをおすすめします。
中小企業診断協会のHPで確認出来ます。
研修は、自分の住所地でやらなくてはいけないものでは無いので、例えば島根県での開催日に受講出来なくても、東京や大阪、広島でも受けることが出来ます。
内容は、
・知財戦略
・IT活用支援
・事業承継支援
・海外展開
・人材活用育成支援など
多岐に分かれます。自分の好きな研修内容を選ぶことが出来るのが魅力です。
また、実績の高い中小企業診断士の講師が多いのも特徴です。
この先生の講義聴いてみたいなーと言う先生をピックアップして決めるのも良いでしょう。
ただし、定員になり次第締め切られるので、自分の日程が決まり次第早めに申し込むのが良いでしょう。
中小企業診断士理論政策研修の受講費用・申し込み方法
受講費用は6,000円の様です。
また、中小企業診断協会の理論政策研修の申し込みはwebで申し込みを行います。
実施機関は中小企業診断協会の他、以下のとおりです。
- 一般社団法人中小企業診断協会
- 株式会社実践クオリティシステムズ
- 株式会社経営教育総合研究所
- 株式会社あきない総合研究所
- 協同組合さいたま総合研究所
- 株式会社タスクール Plus
- 中小企業大学校
今年度も行ってきました
今年度は、中小企業診断協会実施の東京都の研修を受講しました。
僕は、中小企業等経営力強化法についての講義がめっちゃ勉強になりました。国が、どのような意図でこの法律を制定したのか、その背景は何か。これが分ると、コンサルの方向性を決めるのにとても役立っています。これで勉強した有益情報を企業様に伝えることも出来ます。
第1次試験中は、つらいことばかりだった中小企業経営・中小企業施策に興味を持っている自分にビックリしています。
やっぱり、試験の各科目にはしっかりと必要な意図があると思いました。
以上、中小企業診断士の理論政策研修について書かせていただきました。
みなさんのお役に少しでも立てば嬉しいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。