【宅建試験】5点免除登録講習について徹底解説する!【まるわかり】

宅建試験で5点免除があるって聞いたけど本当?

 

5点免除の登録講習は誰でも受けれるの?

という質問に答えていきます。

この記事では、5点免除の内容と免除に必要な登録講習について説明していきます。

 

5点免除は非常に有利な制度なので、該当する方は、ぜひ活用すべきです。

一方で、「5点免除が無いと宅建試験に到底受からない」と失望している方も少なくありませんが、失望することはありません。

その辺もしっかり解説していますので、最後まで読むと宅建試験へのモチベーションが上がると思います。

では、順を追って説明していきます。

宅建の5点免除について

5点免除とは、一言で言うと、宅建試験の50問中の最後5問を満点扱いにするという制度です。実質の解答が必要な問題は45問になります。

なので、5点免除を活用すると、30点の方は35点、35点の方は40点になります。

 

5点免除を受けるためには、「登録講習」の受講が必要です。

「登録講習」を受け、「登録講習修了者証明書」を手にすることで、晴れて本試験で5点免除となります。

5点免除となる科目

5点免除となる範囲と、免除問題について解説します。

免除される科目は、宅地建物取引業法施行規則第8条の第1号と第5号の範囲です。

・土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること(宅地建物取引業法施行規則第8条第1号)

 

・宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること(宅地建物取引業法施行規則第8条第5号)

これを、宅建の本試験に落とし込むと、問45~問50です。

【問46】 住宅金融支援機構に関する問題

 

【問47】 景品表示法に関する問題

 

【問48】 統計問題

 

【問49】 土地問題

 

【問50】 建物問題

宅建試験は1問1点で、50問出題され、満点で50点です。なので、残り45問を解答していくこととなります。

登録講習について

登録講習を受ける際の確認ポイント

・宅建業に従事している必要がある

 

・登録講習の申し込み・日程に注意する

宅建業への従事

「登録講習」を受けるためには、「宅建業に従事している」ことが条件であり、過去の実務経験やキャリアでは受けることができません。

登録講習受講のためには「従業者証明書」が必要です。ちなみに、「従業者証明書」はアルバイトの方や短時間労働者でも基本発行されます。

「従業者証明書」を「登録講習実施機関」へ提出することが必要とされます。

画像引用:資格の学校TAC

https://www.tac-school.co.jp/kouza_takken/takken_tourokukou.html

「従業者証明書」は宅建業法第48条1項による規定により発行されるもので、宅建業に従事する従業員には携行させなければならない証明書になります。

登録講習の申し込み・日程について

申し込みは試験前年度の暮れの12月からはじまり、早ければ2月、最も遅くとも5月には締め切られます。

なので、申し込み期間は3か月~6か月程度と幅がありますのでしっかりと確認が必要です。

登録講習は実施機関が定められており、実施期間により受講料が変わります。最安値で10,000円~25,000円と幅があります。

>>登録講習の登録講習機関一覧

登録講習の内容

登録講習の概要は次のとおりです。

・通信講習の受講

 

・10時間のスクーリングへの出席

 

・修了試験での7割以上の正解

通信教育は約2ヶ月間、スクーリングは10時間なので2日でやるところが多いようです。

引用:株式会社 住宅新報

URL:https://www.jutaku-s.com/touroku/

これが修了したら、修了試験を行い、70%の正答率で合格となります。

合格した日から3年間、申請により宅建試験において5問の免除がうけられます。

登録講習修了試験の難易度はさほど高く無く、真面目に受講すれば十分なレベルです。

登録講習スクーリングのリアル

登録講習のスクーリングは2日間で行われます。

1日目(座学:7時間:内1時間休憩)

 

2日目(座学:4時間:内1時間休憩、【修了試験】)

登録講習の教材が分厚いことから、初めは「うんざり」感じる方も少なくありません。

「スクーリング後の修了試験て、かなり大変そうだな―」と感じる方も少なく無いと思います。

なぜなら、まだ宅建士試験の参考書と比較して、参考種の方が簡単に思えるからです。

 

しかし、1日目6コマ、2日目3~4コマのスクーリングをしっかり受講することでクリアできます。

不安なら、登録講習に行った会社の先輩や上司からしっかり情報収集しましょう。なので、過度な心配は止めましょう。

講師の方が分厚い教材についても、しっかりとポイントを押さえて教えてくれます。

なので、大事なのは、

・「割と長い6コマの1日目の授業をしっかり集中して聞き抜くこと」

 

・「1日目のスクーリング後は、しっかり家(ホテル)で復習すること」

 

・「1日目の疲れを引きずる2日目の午前授業をしっかり耐えきり、修了試験に挑むこと」

です。

ちなみに、宅建合格後の登録の為の実務講習の教材は、さらに分厚いです。

全体的に宅建の講習の教材は、通信講座の教材に負けないくらいボリュームがありますので、圧倒されないように予備知識として持っておいた方が良いです。

5点免除のためです。2日間は徹底学習の日と割り切りましょう!

登録講習利用者の宅建試験合格率

宅建試験における登録講習受験生と一般試験の受験生の合格率を見てみると、2020年宅建士試験(10月)における登録講習修了者の合格率は19.6%、一般受験者の合格率は17.6%となっており、 登録講習修了者の方が2.0%高くなっております。

このことから、登録講習は宅建受験に有利になる制度ですので、条件に合致する方は要検討です。

 

一方で、一般受験者の方が圧倒的に不利になるかといえば、そうではありません。2020年では17.6%の合格率があるため、自分なりの学習を進めればしっかりと合格に到達出来ます。

登録講習を受けている方でも80%は不合格になっているので、受験生の質において、そこまで大きな差があるとは感じません。

5点免除者は油断は禁物、一般受験者も過度な不安も不要!

宅建試験であくまで配点が高いのは宅建業法(20問)と権利関係(15問)であり、この2分野を攻略しなければ、5点免除の有無に関わらず合格出来ません。

仮に、登録講習を受けなくとも、宅建業法と権利関係でしっかり得点すれば、免除問題(5点)をパーフェクトに得点しなくとも、十分合格を狙えます。

一般枠では、あくまで一般枠の中での勝負と割り切りましょう。

勘違い防止!【宅建関係講習は3つある】

宅建に関わる講習名は大きく分けて3つ存在します。

・5点免除の「登録講習」(この記事)

 

・宅建合格後に宅建士としての登録を行う「実務講習」

 

・宅建士証の交付を受けるための「法定講習」

この3つの講習を混同する方が非常に多いので、しっかり違いを把握しておきましょう。

 

この記事の「登録講習」との大きな違いは、宅建合格前の講習なのか、宅建合格後の講習なのかです。

3つの中で、「登録講習」のみが宅建合格前の講習であり、あとの二つは宅建合格後の講習になります。

詳しくはこの記事にまとめていますので、さらに詳しく知りたい方はどうぞ。

【実務講習】>> 【宅建】資格登録の流れをスッキリ解説!経験談を語るよ【これだけです】

【法定講習】>> 宅建士は更新が必要な資格なのか?現役宅建士が丁寧に解説します。

5点免除登録講習のまとめ

5点免除登録講習は宅建試験において活用するメリットが非常に大きい制度です。

一方で注意しなくてはいけないのが、宅建試験は配点が高い「宅建業法」と「権利関係」をしっかり攻略しなければ、いずれ合格は出来ないということです。

「宅建業法」と「権利関係」については、しっかりと学習をすすめましょう。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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